唇からこぼれ落ちたラララ*°

君と音楽とが共存する世に生まれてしまったもんだから

🌼*° 火の顔 アンティゴネ 感想

 

 

 

川﨑星輝くん初主演舞台「火の顔」、
出演「アンティゴネ」を見てきましたよ🦞


っと、その前に
自分が通陽担になると決意できたのは
ほしみちのどーもどーも動画きっかけだったので
星輝くんが本当に大好きです
星輝くんの初主演が心の底から嬉しかったです
ほしみちフォーエバーだよ🧚‍♂️🧚‍♂️

 

 

 

本題

 

もともと、星輝くんは狂ってる滑稽な役とか

サイコパスな役はものすごく似合うと思っていた

 

でもさすがに、火の顔をやるって知った時
「え、あのやばい舞台?うそだろーーーー」て

(21'拓実くん主演時は未修) 

 

ここで自分の体質?習性?について
気づいてしまったことがあって
この時「やばい舞台」
「拓実くんにやってほしくないと思った舞台」
っていう記憶だけしかなくて
読んだあらすじはほとんど覚えていなかった


「そうだ、爆弾作りが趣味の少年の話だ💡」

ってもはやそこから。

 

色々思い返してみると、文章で読んだトラウマ、
耳で聞いたトラウマはどうやら無意識に
脳から消し去ってしまうらしい (そうですか)

記憶力悪いだけじゃ?て、まあそれもあるかもだけど
最悪な部分だけ綺麗に抜け落ちてる感じと言いますか

だから本読むの苦手なのかなー、(白目)


逆に映画や舞台でのショッキングなシーンとか
衝撃的なシーン、物として見たものは
他の場面よりも特に鮮明に覚えていて
忍者系の舞台でいえば、
ドン・カルロスで、猫を
袋に入れていじめるシーンとか
ジョセフで、ヤギが真っ2つになるシーンとか
ちょっとしんどかったな、思い出すと悲しい...

 

あと拓実くん主演の当時は、衝撃すぎて

読んだあとに情報を遮断したのかも


だから「やばい舞台」って記憶しかなかったから
入る直前にもう一度、ちゃんとお話と向き合おうと。
なんせ、星輝くんの初主演舞台だからな!

 

 

やっぱり拓実くんの時とおなじ、
星輝くんにやって欲しくない、と思った。
(それはそう)(もう上演始まってるっつーのに)

 

でも、舞台で見るってことは
脳みそにちゃんと焼き付くんだ

一度頭から消し去ったトラウマが今回
一生物の記憶として残るんだ、と覚悟。

恐る恐る足を震えさせるように入ったけど...

 


星輝くんは少年と青年の間にいて
見事に、見事に美しかったわ

 


クルトは狂っているし、自分の入った席の側に
歩いてくるだけでもめちゃくちゃ怖い

 

それでも綺麗すぎて愛しく見える
クルトは居ない方がいい存在だろうに
消えてほしくない
燃えてほしくない

 

酷い言葉を言いたい放題言って

なんでもかんでも燃やすようなクルトに

比較的常識人のパウル素手で襲いかかると

クルトは力では負けてすぐやられてしまう

そんなクルトが可哀想だと思ってしまう

 

星輝ちゃんフィルターがかかっているのか
人の心を無意識に盗んでいくような

クルト特有の不思議なキャラクター性なのか

 

そして心を掴まれたら、どこかで潰される。

その繰り返し

つらい


この舞台の見方として正しかったのか
未だに思い返しても分からない

 


姉弟が犯罪を犯している時に
YouTubeのBGMみたいな

楽しい感じの音楽が流れるのかなり不気味

クルトの喉はほぼ大人になっているのに、
ヤバいことやって叫んで笑ってる時の声だけは
大人になってない無邪気な男の子の声

だから尚更こわい

 

そんなクルトが燃やした火のにおい
残酷なのになんだか心地の良いにおい

 

姉弟カッパを着た後の真っ赤な恐ろしい場面

 

頭から灯油をかぶり
火のついたマッチを落とすラストシーン

 

流れるBGM「Great Mother」
訳して、「偉大なる母親」


自分の脳と心にしっかりと記憶を焼き入れました。

 

 

 

 

火の顔 を見て、

文豪少年の拓実くんの回を思い出した

「少年と舟」

大好きだった弟が自殺に失敗し苦しんでいた時

自殺の手助けを頼まれ、楽にさせるために

刺し殺してしまったお兄ちゃんの役だった

 

この時、最後に出てきた言葉

「子供は大人が思うほど純粋じゃないし、大人のことを結構観察してる」
「大人は子供が純粋であって欲しいと願う」


クルトと真鍋、2人の少年は真逆だけど
不思議とリンクする部分があったな

 

 

クルトのセリフ
「僕は、自分が生まれた時のことを覚えている」
「出てくるまで、43秒だと分かった。僕はカウントダウンを始めた。」
これは広島に投下された原爆が爆発するまでの時間だそう

 

火の顔の途中で星輝くんが広島原爆の話をしたあと
真っ暗だった客席が一瞬照らされる瞬間があって
その時、「他人事じゃねえぞ」って言われたみたいで
かなりゾクッとしたな

 

その後に、戦争が背景のかなり描写の生々しい
リアルな物語のアンティゴネを見たから
身体に訴えかけられる染み付いてきた物がすごい

 

 

 

2つの暴力の話

「火の顔」は
現実とかけ離れている話なばかりにしんどくて

 

アンティゴネ」は
現実と近しい感覚にさせられてしんどい

 

アンティゴネは、まるで密閉された
入ったが最後、逃げられないアトラクションのよう
私たちはテーバイの民衆
本当に戦争の世界の中に居るみたい

アンティゴネが何度も大声で訴えかけるのに

ただ座って何も出来ない無力感が痛い

 


ナレーターの星輝くんが語った
プーチン大統領が亡くなった兵士の母親に言った言葉
「この国では、年間約3万人もの人がアルコールや交通事故で命を落としています。あなたの息子さんは、ウォッカを一気飲みして死ぬよりも、よっぽど意味のある亡くなり方をしたのです。」

 

生きる意味、死ぬ意味

すべては「お国のため」。
そんな戦時中の民衆の一人である感覚の時に、
後方で突然
何も知らずにギャハギャハ笑ってお酒を飲んで
催されている平和な家族団欒のシーン。
憎いとも悲しいとも怖いとも思った

 

この先に起こる最悪な結末を知らない

火の顔の父と母とパウルのようにも見えた

 

それは日頃なにかに目を背けている、
もしくはなにも考えていない
私たちの普段の日常の姿か

 

 

そして最後に物語がループしようとする

悲劇が繰り返される

まじでやめてくれ、止めてくれ

その時、アンティゴネの力ずくの行動で

物語が変わろうとして、やっと舞台が終わる。

 

 

星輝「つい最近も、どこか遠い場所で似たようなことがあったのではないかと想像してみてください。」

 

 

世の中にはこの2つの作品だけじゃない、

数えきれない程の「暴力」の形があるのが現実

 

考えて考えて、答えを出すのは難しいけれど

今は "考えることをやめない" という答えを。

 

 

木俣冬さん (ライター)

今や映画もドラマもコンプライアンスが厳しくなってやれないことがどんどん増えている状態にさっさと背を向け演劇でやりたいことをやり続ける深作。

ジャニーズとはアイドルの前に優れた職人の集まりだとつくづく思う。

 

大川珠季さん (翻訳)

『火の顔/アンティゴネ』が検閲を受けたり、強制的に中止させられる時代が、また来るかもしれません。

 

 

今だからこそ上演する、2つの舞台作品

 

一人一人、とても力強くて

本当にかっこいいカンパニーの方々でした。

 

星輝くん、本当によく頑張りました。涙

 

 

 

 


話は変わるけど、少年忍者って

ほぼ素っ裸状態で
まだ未熟な体を晒さなければならない役

とか

誰かを殺す、もしくは自分、大切な人が亡くなる
そういう死に直結する役

 

21人もいるのに、
その約半分はそういう攻めた難しい役を成してきてるって気づいた

 

ジャニーズJr.の中では特に
ジャニーズらしさ、可愛らしさ、純粋さが強い
イメージのあるグループかもしれないけど
それとはまるで真逆の挑戦をすることも少なくない


けど、その分メッセージ性は強いし、
本人たちも若いうちから噛み締めるものが
濃くてそれが多いのは恵まれてる


応援してる身として、すごいことだと

誇りに思います


少年忍者とだから知れること、学べることを
ひとつひとつの作品の意味を
彼らと一緒に今後も噛み締めていけますようにm(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

重い話をしてしまったので、最後に

ちびきんぐみたいなぬいぐるみを載せて

ドロンしたいと思います🥷

 


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